拡大する薬剤師の活躍の場|新薬・パイプライン

薬剤師国家試験は 例年3月に実施され、4月中旬頃に合格の発表がある。約9,000名の薬剤師が誕生する (合格率 約80%)。全国の薬科大学、薬学部は 平成13年現在で 46校あり、学生総数は、7,910名で、女子学生が男子学生の二倍を占める。

近年の薬剤師の薬剤師就職傾向に顕著な変化が見られる。これまでは、製薬企業、病院、診療所分野への就職が大きくウエートを占めていたが、薬局や一般販売業への就職が際立って増加している。薬局で働く薬剤師が医療機関の約二倍を占めている。

2000年度現在 全国で薬剤師は 142,910名であり、そのうち薬局 94,760名、病院診療所48,150名である。厚生労働省統計によれば、投薬外来患者の三人に一人が調剤薬局で薬を受けている。2005年には 医薬分業率が八割位に達し、調剤薬局の市場規模は 約5兆円にまで増大すうる見込みであり、益々、薬剤師の需要が期待される。

一方、医療機関の薬剤師の中心の業務は入院患者に対する指導に重点が置かれる。医師を中心としたチーム医療としての役割でもある。医薬企業の就職は、医師へ医療情報を提供するという MR の存在価値が重要になってきている。今後、薬剤師の活躍の場は、医療企業、調剤薬局やドラッグストア等に拡大されるであろう。