MRからの転身|エッセイ

「臨床開発に携わり、もっと薬の事を深く学びたい・・・」
「転勤が多いので、将来的に心配・・・」
「MRの経験を活かし、マーケティングやプロダクトマネジャーをしてみたい・・・」
「MRのキャリアが活かせる医療系の営業職には、どんな仕事があるのだろう・・・」

数多くのMRの求職者との面談の中でディスカッションやヒアリングをする際に、上記のような悩みをお聞きするケースが少なくありません。
今回は、現在MRを勤められている方を対象に、MRからのキャリアチェンジについて考えてみました。

いくつか職種をあげてみましたので、転職活動のさいの参考にして下さい。

1.「臨床開発職」への転身の場合

現在、製薬メーカーでも人手不足に悩んでおりますので、MRの経験だけでも、臨床開発へ応募できる企業も多数あります。 対象となるポジションは臨床開発でも、主に臨床開発モニターになります。
医師とのコミュニケーションが重要になりますので、MRの経験が活かせるポジションです。
また、出張はありますが転勤が無いため、希望する勤務地で就業する事が実現できます。

MR経験とプラスアルファで、さらに評価されるポイントとなるのは・・

  • 理系出身者
  • 薬剤師資格
  • 30歳以下

ただし上記要件が満たしていなくても、あくまでもコミュニケーション能力などポテンシャルの面で求められるものが大きいので、問題ありません。

2.「マーケティング」への転身

マーケティングや、プロダクトマネジャーといった職種は、基本的には経験者でないと難しい面もあります。 ただ最近はMRのお仕事も、病院の経営コンサルティングといった側面を持ち合わせて活動されている方が多いので、MRの経験だけでも その内容にもよります。また、扱われた製品に関しても同じ領域の製品の方が、企業からの評価は得られるでしょう。

ただ、一つの企業での募集人数も少ないので、即戦力となる経験者の方が有利になる傾向が強いと思います。 各企業によってもニーズが違ってきますので、確認しましょう。

MR経験とプラスアルファで、さらに評価されるポイントとなるのは・・

  • マーケティングの基礎知識を勉強されてきた方

マーケティングでも仕事の内容にもよりますが、理系出身者の方がポイントは高いでしょう。 また、英語力もほとんどの企業から評価されますし、外資系ならビジネスレベルの英会話力を求める企業もあります。

また本当にマーケティングを希望される方であれば、製薬メーカーだけでなく、医療機器メーカーも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

3.「別の医療系営業職」への転身

MRの経験というのは、基本的には病院を対象にした営業職になりますので、医療機器、バイオ、栄養食、動物薬などの営業職にも 転身することが可能になります。

「医薬品以外のもので営業してみたい」
「注目されているバイオ業界に入りたい」
「まだマーケットとして確立されていない分野で、営業してみたい」

そんな方には、別の業界での「営業」を考えてみてはいかがでしょうか。ただ、バイオ系であれば理系出身者(特に生物系出身者)が求められるようです。