製薬大手、生産を中国に拡大!|新薬・パイプライン

2010年には、日本と同じ市場規模が、予測される中国に、いよいよ国内系大手三社 が、進出する予定だ。三共、山之内製薬、エーザイである。三共は、2004年にまず上海で、高脂血症治療薬の生産を開始する。山之内は高血圧、エーザイは痴呆薬をそれぞれ予定する。

これまで、日本のメーカーは、自動車を始め、多くの生産を中国に移転してきたが、2010年には、現在の 6兆円に達する中国市場で、主導権を握る狙いだ。三共は、メバロチン 〈高脂血症治療薬〉 の生産を開始し、同年には、抗生物資の 「バナン」 の生産を、2006年にはも大型新薬と期待する血圧降下 「オルメサルタン」 の生産を予定している。エーザイは、蘇州工場で主力のアルツハイマー治療薬 「アリセプト」 の生産を開始する。山之内は、抗潰瘍剤、「ガスター」 など既に 10品目を生産中で、2004年には、高血圧治療薬 2~3品目を追加生産する。

中国市場は、欧米の英国のグラクソスミスクラインや、スイスのロッシュが既に進出しているが、事業規模はまだ、それぞれ 200億円規模。アジアにある日本の大手製薬会社は、迅速な供給体制を整え、攻勢に入る。